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無慈悲なまでにダブルオー


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ご無沙汰しておりました。一か月近く放置………。
すみません。気力と元気がありませんです。はい。


ネタが、恐ろしいほどつまらない



「雪積もったね!」「さっぶ」「元気だなぁ、アレルヤ」

 寒いんじゃないのかお前ら、という刹那の心の声とは裏腹に、アレルヤ・ハレルヤ・ロックオンは元気に外へ飛び出していた。ティエリア一人だけ、外へ………というか部屋から出てこない。

「ティエリア、出てこないのか?」
「う、うるさい。僕はいい」
「そうか?だが一緒に買い物に行かないと、お前の好きなものが食べれないと思うが」
「…………っく」

 ティエリアは悩み始めた。(その間、刹那は彼との会話が一番一般的なテンポで交わせることを再認識した)

「寒いのがいやなのか、それとも雪がいやなのか?」
「…………………両方だ」
「両方か。でもさっきロックオンが車のエンジンかけたし、車に乗れば寒いことも濡れることもない。行かないか?」
「……………………………………………わかった。少し待っていろ」

 長い葛藤の末、ティエリアも一緒に買い物に行くことが決定した。アレルヤ達は相変わらずはしゃいでいる。
 無理もない。雪はもう40センチくらい積もっているし、雪だるまを作るにも雪合戦をするのにもちょうどいい量だ。かまくらを作るには足りないが、周りに民家はない――――つまりいくらでも雪を集められる――――から出来ないこともないだろう。
 しばらく彼らの様子を眺めていると、ティエリアが歩いてくる音が聞こえた。振り返るとティエリアはこれでもか!というくらい着こんでいて、とても歩き辛そうだった。

「ティエリア…………いくらなんでもそれは」「うるさい」

 まぁ、ティエリアがそれでいいなら、いいんだが。
 刹那が玄関に置いてあるティエリアのブーツを差し出すと、ティエリアは服を着こんで曲がりにくい体で、頑張って履いた。

「気をつけろ。玄関を出たところは、だいぶ凍っている」
「わかっている」

 話しかけるなと言わんばかりの集中力である。ティエリアは一歩一歩神経を使って歩いて行く。
 そこはまだ凍っていないんだが、という刹那の心の声は届くわけもなく、また単にティエリアは服のせいで足元が見えないからなのだろうが、はたから見ればだいぶ滑稽である。
 ティエリアの足が凍っている道路に入った途端。

「危ないっ」

 つるん。
 いっそ気持ちいいほどきれいに滑るティエリア。マイスターだけあって頭は打たなかったようで、そのかわり恥ずかしいらしく顔が真っ赤だ。

「大丈夫か、ティエリア?」
「っ大丈夫だ。立つ」

 と言っておきながら、どうやら服を着込んだせいで、うまく立ち上がれない。
 一人で立ちあがろうと思っても、両足を地面につけようとした瞬間、再び滑って…………という始末だ。

「おいおい、大丈夫かよ」「ドジだな、ティエリア」「ティエリアって地上苦手だものね」
「手を貸そう」

 親切で言った刹那の言葉も、ティエリアには侮辱としか受取れなかったらしい。

「う、うるさい、貴様ら!!」

 世は今日も事もなし、である。
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