無慈悲なまでにダブルオー
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風邪気味。週末になるにつれて、私の周りの風邪ひき率がどうしてこうも上がっていくんだろう。 ライルの性格がわからん。
薄暗い部屋。一度だけ通った廊下はあんなに明るかったのに、当然の如く各部屋の窓は一つで随分と高い位置にある。少しだけは差し込む光は決して足元を照らしてはくれなくて、マリナは思わず自嘲の笑みを浮かべた。 「……………刹那っ」 思わず口から出てきた一言に、一人では結局何もできはしないのだと思い知らされる。 「………会いたい、刹那」 あの瞳は自分の迷いを見透かしてしまいそうで怖かった。けれど刹那は私を同じ道に立つ人として見てくれた。王女の私に期待するのではなく、マリナとしての私と同じ立場に立って話をしてくれた人だから。身体も心も強い人。だから刹那が好きだった。 彼ならば、何かしらの答えをくれる気がした。どうしてこんなことになってしまったのかも、私は今何をしたらいいのかも。ただただ沈黙して部屋にいるだけの生活はどうしたら終わるのかということも。 ゆっくりとベットに身を横たえて自分の手を見た。きれいな、戦いを知らない手。彼が戦いの先で何かを見つけたのだとしたら、私は戦わないことでしかわからないことを見つけたいと思った。 自分がひどく不甲斐なくて、切なかった。
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